Long Term
GitHub Actions のワークフローに警告が出るようになった。Node 20 が非推奨らしい。
「2026年6月までに対応しろ」と言われている。まだ未来の話だなと放置していたが、改めて見たら来月だった。Node 20 そのものは、先月末ですでにEOLを過ぎていた。気づいたときには、サポート切れのランタイムでCIを回していた。
意外と早い。リリースは2023年4月。たった3年弱で打ち切られた計算だ。Long Term Support の Long は、思ったほど Long ではない。
受託開発の頃、Rails のアップデートは頭痛の種であり、同時に見積書のネタでもあった。EOLの号令が出るたびに、互換性の崩れたコードを直した。あの頃は Rails のEOLサイクルを覚えていれば、だいたいの仕事の波がわかった。
いまは Rails をもう追っていない。だが Node が来て、OSが来て、結局同じ場所に戻ってくる。
法人向けのPC界隈でも似た話を聞く。Windows 10 のサポートが去年の10月で切れて、社内マシンの一斉入れ替えに動いた企業が、いま見積もりを取り直している。DRAMが倍近くに跳ね上がっているからだ。AIのHBM需要が、PC用のDRAM供給まで食い荒らしているらしい。それでもOSのサポートが切れた以上、企業はいずれ買わざるを得ない。EOLが、追い詰めて金を動かす。
動いていたものが、ある日動かなくなる。技術が前に進むことの裏返しだ。
AIでコードが書きやすくなったと言われる。確かに楽になった。だが、書いたものがある日動かなくなる運命までは止められない。GitHub のランナーが Node 20 を切ったら、誰かがワークフローを直しに行く。手を動かすのはAIでもいいが、その工数と予算をぶんどってくるのは、当分人間の仕事だ。
EOLは終わりじゃない。産業の心拍だ。脈が打つたびに、誰かが次のランタイムへ、次のOSへ移っていく。