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Ticket Mess

PMとして支援に入るとき、最初にやるのはチケットの交通整理だった。

大小さまざまな現場を見てきたが、チケット管理ができている現場は少ない。ツールは導入されている。JiraでもRedmineでもLinearでもいい。ツールはある。運用が壊れている。

よくあるのが粒度の混在だ。「ログイン機能の実装」と「山田さんに仕様を確認する」が同じボードに並んでいる。マイルストーンと日々の備忘が同列に扱われている。どれが重要なのかわからない。全部が等しく重要に見えるということは、全部が等しく重要ではないということだ。

目的と手段が入れ替わっているケースも多い。チケットを消化することがゴールになっている。なぜそのチケットが存在するのか、誰のどんな課題を解決するのか、書いていない。「API実装」とだけ書かれたチケットを渡されても、何のためのAPIなのかわからなければ、優先度の判断ができない。

たいがい、ユーザーストーリーベースでの整理をまず進めるようにしていた。「〇〇として、△△したい。なぜなら□□だから」。この一文を親チケットに書く。そこから子チケットとしてタスクを分解する。APIの設計、実装、テスト。子チケットは手段だ。親チケットが目的を語る。

人は目的のわからない作業を割り当てられたとき、重要度を理解できない。逆に、実現したいことが共有されていれば、手段は自分で考えられる。チケットの粒度よりも先に、何を実現したいのかを共有するほうがずっと大事だった。

偉そうに書いているが、わたしの個人開発にチケット管理はない。医者の不養生だ。