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Lubricant

ITコンサルタントという職種があまり好きではなかった。

技術はうすっぺらく、コードを書くわけでもなく、最前線で問題を解決するわけでもない。特にエンタープライズ界隈にいると、経験数ヶ月の新人を人月1xx万で投入するような話はしょっちゅうある。何を売っているのかわからなかった。

でもしばらくPMをやっていて、見え方が変わった。

ハードスキルとソフトスキルのブレンドの話だ。技術力9:対人1のシニアエンジニアと、技術力1:対人9の新人コンサルタント。案件が炎上したとき、後者のほうがマシだったりする。技術的に正しい指摘も、伝え方を間違えれば現場は動かない。逆に技術が浅くても、関係者の間を回って合意を取り付けられる人間がいると、プロジェクトは不思議と前に進む。

このあたりが肌感覚で理解できてから、コンサルタントへの嫌悪感はなくなった。潤滑油としてのロール。歯車を回すのではなく、歯車の間の摩擦を減らす仕事。それは確かに存在する。

まあ、できない奴が大半だが。